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主の祈り― 待降節特別講話2

2017年12月10日

2017年12月03日
講話:志村助祭

待降節第2主日の12月10日(日)、10時のミサ終了後、「待降節特別講話」の2回目は、山本神父によって行われました。テーマは、「主の祈り」についてでした。

「ミサの主の祈りは、『主の教えを守り、みことばに従い、つつしんで主の祈りを唱えましょう』という司祭の伝統的な招きの言葉で始まります。その中で、『つつしんで』だけは説明が必要と思います。その元の言葉は『あえて、しようではないか』という強い意味をもっているからです。私たちに『アッバ(父よ)』と呼びかける資格はないが、キリストがそうしなさいとおっしゃってくださっているので、あえて唱えようではありませんか、ということで、私たちは主の祈りを唱えるのです」

主の祈りはミサの中で旋律をつけて唱えられることが多いです。その場合、司祭の招きの言葉は、皆さんに主の祈りの音の高さだけでなく、速さについても、このように唱えましょうと伝えています。ミサの中で「唱える」という言葉は、お坊さんがお経を「唱える」のと同じような意味合いですから、旋律を付けて唱える時に、とい「主の祈りを歌いましょう」う必要はありません、と山本神父の主の祈りの話は続いていきます。

「主の祈りはギリシャ語に訳されたものがマタイとルカの両福音書に載っていますが、私たちはマタイのほうをもっぱら用いています。その唱え方ですが、休みを入れる所、入れない所とあり、その間合いにも留意しなければなりません。主の祈りを皆が一つの心になって祈るために、文中の一文字一文字、平仮名一つひとつの長さを均等に保つように心がけることまでお願いしたいと思います」

主の祈りは七つ(ないしは六つ)の祈願で構成されていますが、その中で、山本神父はまず、「われらがひとにゆるすごとく、われらのつみをゆるしたまえ」の祈願に触れました。この文語体が口語体になった時、その文が二分され、しかも前後の文が逆転するということが起こったからです。山本神父は当時のことを振り返って、「その事態に直面した作曲者の高田三郎氏は、困り果てたのではないかと推測しています。切実に願わねばならないのは、『われらのつみをゆるしたまえ』ですから…。高田三郎氏は結局、『わたしたちの罪をおゆるしください。わたしたちもひとをゆるします』をそのままこれまでの旋律に当てはめて、世を去ることになりました。私は少なくともこの願いについては、かつての文語文のほうが心を込められると思っています」と述懐しました。

最後に山本神父は主の祈りの唱え方との関連で、次のように締めくくりました。「主の祈りは内容的には六つの祈願(前半三つは神様のための願い、後半三つは私たちのための願い)ですが、ミサの時には最後の『わたしたちを誘惑に陥らせず、悪からお救いください』を二つに分けて、全体を七つの祈願として唱えています。これは「七」という数字が完全を表す数字であったことと関係があると言われています。主の祈りはイエス・キリストご自身が祈りの言葉まで教えてくださった唯一の祈りなので、これ以上完全な祈りはないという、教会の確信がそこには込められているのです」

ラテン語での主の祈り、その他多くに触れながら、しかし、結局、神父の神髄は、私たちに祈る心を深めることとして、この講話を伝えたところにあります。私たちも、これに応え、日々自ら深めていきたいものです。

終わりに、主の祈りを唱和し、幕は閉じられました。

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