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主に希望をおき

2009年01月14日

福島 一基 (カトリック成城教会主任司祭)

主の降誕と新しい年を迎え、心よりお慶び申し上げます。

世の中は様々な問題で騒然としておりますが、やはり新年はめでたく過ごしたいものです。何より誠実な神さまは善人にも悪人にも太陽を昇らせ、新しい時を与えられます。すべては過ぎ去り、また新たなものが生まれ出てきます。今年もまたこの希望に満たされ、皆さんとともに元気に仲良く過ごしていきたいと思います。よろしくお願いいたします。

昨年は新人主任司祭のわたしを温かく見守ってくださった皆さまも、少しはしびれを切らして、いろいろと注文をつけたくもなってきた頃ではないかと思います。「能ある鷹は爪を隠す」とは言いますが、あまり能がないわたしとしては、これまたたいしたことのない爪を全開にして過ごしてきたつもりです。皆さまを牽制するつもりで言うわけではございませんが、できるだけ注文は控えめにお願いしたいというところでしょうか。しかし甘えてばかりはいられません。大袈裟に聞こえるかもしれませんが、何より神によって与えられた十字架として受け取り、成城教会主任司祭としての任務をなるべく誠実に遂行したいと考えております。

さてカトリック教会では、使徒パウロの生誕2000年を祝う「パウロ年」が昨年から今年の6月29日の聖ペトロ・聖パウロ使徒の祭日まで続きます。使徒パウロは新約聖書にある多くの書簡の著者であり、またキリスト教を全世界に広める土台となった宣教者でもあります。しかし岡田大司教様もパウロ年の始まりに次のように指摘しております。「パウロは非常に強い人、行動力のある人、博識で雄弁な人だったと思います。(中略)しかし彼は人間としての弱さをもっていたらしく、それをとげと言っています(2コリント12.7)。(中略)彼はそのとげを取り除いてくださるよう3度主に祈りますが、主の返事は次のようなことばでした。『わたしの恵みはあなたに十分である。力は弱さの中でこそ十分に発揮されるのだ』(同12. 9)。そこで彼は言います。『だから、キリストの力がわたしの内に宿るように、むしろ大いに喜んで自分の弱さを誇りましょう。それゆえ、わたしは弱さ、侮辱、窮乏、迫害、そして行き詰まりの状態にあっても、キリストのために満足しています。なぜなら、わたしは弱いときにこそ強いからです』(同12. 9-10)」。

パウロは何より主に希望をおき、苦しみを甘んじて受け入れた信仰者です。わたしたちもこの信仰に倣うべく、今年も起こるであろう様々な問題や苦しみの中で、神の力と恵みが大いに発揮されることを確信し、年頭のあいさつとさせていただきます。

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