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12月のメッセージ

教会報 第655号

「クリスマスとお正月」

山本量太郎 (カトリック成城教会主任司祭)

クリスマスの一週間後に元日が来るのは、たまたまではありません。キリスト教と深い関係があります。 

まず、1月1日が元日になったのは実に2067年前です。時のローマの最高権力者ユリウス・カエサルは紀元前45年、ユリウス暦発布にあたり、冬至の直後の新月の日を1月1日と定めました。それがその年たまたま冬至の1週間後でした。発布の時に冬至の日を1月1日にしてくれていれば、後世の私たちにはとても分かりやすかったのですが、1カ月の始まりは新月の日という当時の常識に従わざるを得なかったのでしょう。それで、冬至の日は12月25日になりました。月の満ち欠けと太陽暦の1カ月とは一致しませんから、その翌年の1月1日は新月の日ではありませんでした。冬至の日の1週間後に元日が来るということだけが今でも残っているのです。 

このユリウス暦は128年に1日のずれが生じますので、16世紀には10日以上ずれていました。カトリック教会は、復活祭の日取りの基準となる春分の日が再び3月21日に来るようにと、グレゴリオ暦を制定してそのずれを直しました。その結果、春分の日だけでなく、冬至の日の10日のずれも直りましたが、それは、ニケア公会議が春分の日を3月21日に固定した4世紀まで戻したということだったのです。その4世紀にユリウス暦は既に3日ほどずれており、実際の冬至は12月22日になっていましたが、冬至のお祭りのほうは12月25日に固定されて祝われていました。それで、冬至の祭を起源とするクリスマスと冬至の日とが3日ずれているのです。 

こうして、クリスマスの1週間後に新年が来るようになり、カトリック教会では、12月25日に神の子キリストの誕生を祝い、1月1日にはその神の子を生んだ母マリアを記念するようになりました。新年とクリスマスとを切っても切れないものとして祝っているのです。クリスマスが終わると今度はお正月という別の祝いがやってくるのではありません。キリストの誕生によってまったく新しい時が始まったことを1週間かけて祝うのです。だからこそ、私は司祭としてどんなに大変で忙しくて疲れても、クリスマスから元日までの1週間を一気に乗り切ることができると感じています。 


教会報12月号
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