古郡Box2: ペットの死
Q: 大切な家族同然の存在であるペット(動物)が死んでしまいました。このペットはどうなりますか?
たしかにわたしのまわりにもペットを家族のように大切にされている方が多くおられます。実際に10年、20年一緒に生活したペットが自分の前からいなくなってしまったら、それはとても悲しいことです。
今まで、教会において、アリストテレスに由来するギリシア文化の考え方を背景に持つトマス・アクイナスの神学が与え続けた影響は大きく、動物は動物魂を持っているが、動物魂は不滅ではない、つまり死後、地に還るだけだという考え方が多くのところでみられました。
しかしながら、現代の教会において、『カトリック教会のカテキズム』で動物について触れているところはわずかです。2415項から2418項の「被造界の保全の尊重」というところで、神が慈しみをもって創られた全てのものを治めるように、人は動物を治めなければならないということが書かれているに過ぎません。
パウロはローマの手紙の8章、エフェソの手紙の1章で全ての被造物の救いを語ります。
「時が満ちるに及んで、救いの業が完成され、あらゆるものが、頭であるキリストのもとに一つにまとめられる(エフェソ1・10)」。
万物は神から出て神へ帰ります。パウロは、完成のとき、全被造物が頭であるキリストのもとに一つにまとめられて、神のうちに子として存在すると言っています。その道筋・過程・途中にあるわたしたちは、希望を持って、亡くなったペット(動物)たちのためにいつも祈ることができるはずです。
※ 古郡忠夫神父様に質問をするコーナーです。これからもお楽しみに。

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