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聖霊降臨の主日のミサ説教「新しい神の民の誕生」 

きょう記念する聖霊降臨の出来事は、旧約聖書の時代から盛大に祝われていた五旬祭の日にまさに起こったと、使徒言行録2章に記されています。五旬祭は元来、収穫祭だったと思われますが、出エジプトの体験(前12世紀頃)を通して、イスラエル固有の意味、すなわち、モーセがシナイ山において神から律法を授けられて神の民となった記念、つまり、神の民誕生の記念という意味を持つに至ったと考えられます。過越祭とのつながりで、その50日目に祝われたので五旬祭と呼ばれました。今は聖霊降臨祭と訳されているペンテコステというギリシャ語には、もともと「聖霊」という意味も「降臨」という意味もまったくなく、「五十日目のお祭り」という名称だったのです。 

旧約の過越祭が新約の「新しい過越祭=復活祭」となったように、旧約の五旬祭は新約の「新しい五旬祭=聖霊降臨祭」となりました。旧約の五旬祭が、神から律法を授けられて神の民=イスラエルが発足したことを記念するように、新約の五旬祭=聖霊降臨祭は、神から聖霊を授けられて新しい神の民=教会が発足したことを祝っているのです。旧約のイスラエルの民がエジプトを脱出してシナイ山で神の民となったように、新約の弟子たちの群れは主の復活を通して聖霊をいただき、新しい神の民の基となりました。旧約の民が50日かけて祝ったことを、新約の民である私たちも50日かけて祝っています。旧約時代の50日という期間は、復活節の50日間として新約時代に引き継がれ、四旬節よりも長い日数と古い歴史を有しているのです。 

このように聖霊降臨祭は、新しい神の民(教会)が2千年前に発足したことを記念しますが、それだけではなく、いやそれ以上に、2千年たった今も、教会が聖霊の息吹によって新しく生まれ続けていることを味わい、祝う日なのです。そのこともあって、東京教区では毎年、聖霊降臨祭の日に合同堅信式を東京カテドラルで行なっています。 

本年度当初の予定では、復活祭に洗礼を受けた新しい仲間の皆さんはが本日、5月31日、聖霊降臨祭に東京カテドラルの合同堅信式で、堅信の秘跡にあずかる予定でした。それが、新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、3月からミサ中止期間に入ってしまい、洗礼式をいまだに行うことができず、合同堅信式も中止となりました。洗礼式は7月以降に何回かに分けて行なう予定ですが、洗礼の日をずっと待っておられる洗礼志願者の方々のために特に祈りたいと思います。 

このような事態は私が知る限り、初めてのことです。菊地大司教さまも、各教会の司祭宛の文書の中で、受洗が遅れている洗礼志願者への配慮を忘れないように呼びかけておられます。第二バチカン公会議の教会憲章(14項)に、「聖霊の働きのもとに、明らかな意志をもって教会の一員になることを願っている洗礼志願者は、その望みそのものによって教会と結ばれており、教会は洗礼志願者をすでに身内のものとして愛と配慮をもって迎え入れるべきである」と記されているからです。やむを得ず、洗礼が延び延びになってしまっていますが、洗礼志願者の方々は、「教会の一員になることを願っている」明らかな意志があるときに、すでに教会共同体の一員となっているのです。そういう洗礼志願者の方々が成城教会にも10人以上いることをお伝えしたいと思いました。3月1日の四旬節第一主日からミサ中止期間に入りましたので、洗礼志願式を行なうことができず、皆さまに洗礼志願者の紹介をする機会も持てずに今日に至っているからです。ミサ再開の日を待ち望みつつ。 

☆山本量太郎 

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