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どうして聖体拝領の1時間前から飲食を控えるのでしょうか
2026年01月24日
山本量太郎 (カトリック成城教会主任司祭)
灰の水曜日(今年は2月18日)から四旬節が始まります。カトリック教会では、四旬節に心がけるべきことの一つとして「節制」が大切にされてきました。その代表格として、灰の水曜日と聖金曜日(4月3日)に守る大斎と小斎がありますが、もっと身近なものとして日ごろから実践しているのが、ミサ前の断食です。
実は何回も変更がありました
聖体拝領する者はその1時間前から水と薬を除いて飲食を控えるというのが、カトリック教会の決まりになっています。このルールは1964年に定められましたから、60年以上前のことです。前回の東京オリンピックの年で、私は高校3年生、ローマでは第2バチカン公会議が進行中でした。
それでは、それ以前はどうなっていたのでしょうか。実はその直前の10年ほどの間に変更が2回もありました。そのあたりを簡単に整理しておきたいと思います。
最初の変更は今から73年前、1953年のことでした。それ以前は、深夜零時を過ぎたら何も食べられないどころか、水すら飲めなかったのです。それで、ミサは午前中にささげるものと決まっていました。この中世以来の伝統に対して、時の教皇ピオ12世は、断食は真夜中からということこそ変えませんでしたが、水と薬は服用してもよいと宣言したのです。私はその翌年、小学校2年生の時に初聖体を受けたので、水は飲んでもよいと習った最初の世代ということになります。私より信者歴の長い方々の中には、真夜中を過ぎたら水も飲まずに聖体拝領に備えたという経験がおありの方もいらっしゃることでしょう。
その4年後の1957年に行われた次の変更で、断食が聖体拝領の3時間前からに短縮されました。そのとき、私は初聖体を受けてからまだ数年しかたっていなかったので、それはびっくりするような変化でした。ちょうどその頃だったと記憶していますが、当時通っていた教会のミサの開始が30分遅くなりました。みんなが朝食を食べてからミサに来るようになったことと関係があると思います。また、この変更によって、夕刻のミサが初めて可能になりました。
ほとんど意識する必要がないルール
そして、その7年後の1964年に現行のルールとなり、既に60年がたっています。そもそもこの断食は、ミサ開始の1時間前ではなく、聖体拝領の1時間前なのですから、ほとんど意識する必要がなくなっています。よほどミサの直前にでも食べないかぎり、このルールに抵触することはありません。
カトリック教会は断食道場ではありませんから、それでいいと思っています。聖体拝領前の断食は、あくまでも聖体として私たちの中に来られるキリストへの尊敬のためであり、キリストに集中するためのものだからです。
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