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小田急沿線初のカトリックの聖堂建立百周年を三年後に控えて

2025年06月28日

山本量太郎 (カトリック成城教会主任司祭)

小田急線は1927年(昭和2年)に開通しましたが、その翌年の1928年(昭和3年)、喜多見駅から数分のところにカトリックの聖堂ができました(当時の北多摩郡狛江村岩戸)。この聖堂は、小田急創業者利光鶴松氏の娘、熱心なカトリック信者であった伊藤静江さんの強い願いによって実現したものだと言われています。

ルルドの聖マリア喜多見教会

当初は伊藤家の私的聖堂でしたので、高円寺教会の巡回教会という位置づけでしたが、1931年(昭和6年)、聖堂が東京教区に献納されて、「ルルドの聖マリア喜多見教会」という正式な小教区となりました。この喜多見教会は、第二次世界大戦が終わった翌年1946年(昭和21年)、下北沢に世田谷教会ができるまで、小田急沿線にある唯一のカトリック教会でした。

その後、1953年(昭和28年)、喜多見教会から分かれて、成城教会が現在の地に発足、その二年後には現聖堂が完成しています。成城教会はその後も、成城学園前駅から徒歩3分という立地にも恵まれて順調に発展し、今日に至っています。

礼拝会内への移転・成城教会との統合

一方、喜多見教会は、借地だったことが大きな要因だったと言われていますが、1978年(昭和53年)、立ち退かざるを得なくなり、旧聖堂はやむなく取り壊されました。聖堂を失った喜多見教会はこの時点で、成城教会への統合も検討されたようですが、最終的には、喜多見駅前の礼拝会旧聖堂をお借りして存続することになりました。

それから三十数年たち、その礼拝会の旧聖堂も老朽化が進んで取り壊すことになり、2013年(平成25年)、喜多見教会の成城教会との統合が決まりました。十二年前のことです。

さて、小田急線開通の翌年に早くもできた喜多見の旧聖堂は、喜多見教会だけでなく、成城教会のルーツでもあります。カトリック教会は、小田急線の百年、成城の街百年の歴史とともに歩んできたのです。三年後には、その喜多見聖堂建立から百年という記念すべき年を迎えます。その準備の集まりの第一回を6月1日(日)に行いましたが、次回の集まりを7月27日(日)に開催し、できれば準備委員会のようなものを発足させたいと考えています。

喜多見教会100年・成城教会75年

当教会としてはまた、成城教会発足75年を三年後に、成城教会聖堂の献堂75年を五年後に控えています。次年度からは、並行して準備に取り組んでいくことになりますが、百年の歴史の準備はそれなりに時間を要しますので、喜多見の準備のほうを一足早く始めさせていただいた次第です。これからの数年間は、喜多見・成城のこれまでの歩みをまとめるとともに、これからのあり方を考えていく特別な期間となりますので、よろしくお願いいたします。

 

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