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フランシスコ教皇への感謝をこめて
2025年04月26日
山本量太郎 (カトリック成城教会主任司祭)
フランシスコ教皇が復活祭の翌日、4月21日、帰天されました。88歳でした。76歳という比較的ご高齢で教皇になられてから12年間、全力を尽くして最期まで使命をまっとうされた教皇への深い感謝とともに、永遠の安息をお祈りいたします。
「友なるイエス」を伝える「友なる教皇」
12年前の2013年3月13日、アルゼンチン・ブエノスアイレス大司教のホルヘ・マリオ・ベルゴリオ枢機卿が、フランシスコ教皇として初めて人々の前に姿を現された時のことを、わたしは今、はっきりと思い出しています。
平易な言葉と柔和な表情で語りかける新教皇を映像越しに見たとき、わたしの脳裏をよぎったのは、「わたしはあなたがたを友と呼ぶ」(ヨハネ15・15)というイエスのお言葉でした。わたしはそのとき、フランシスコ教皇がすべての人、特に貧しい人の「友なるイエス」を伝える教皇として、また、私たちのことを友と呼んでくださるような教皇として生き抜かれるに違いない、そう確信しました。そして12年間、その確信は裏切られることがありませんでした。
教皇の思いをいつまでも大切に
フランシスコ教皇が6年前、コロナ禍に入る直前の2019年11月、日本にも来てくださったことは、まだ記憶に新しいことですが、ここでは、教皇がなさった数々のことの中から、「被造物を大切にする世界祈願日」(9月1日)と、「貧しい人のための世界祈願日」(年間第33主日)という二つの祈願日の制定に触れたいと思います。そこに教皇の思いが込められているからですし、また、この二つの祈願日を毎年繰り返しながら、教皇の思いをいつまでも大切にしていきたいからでもあります。
被造物を大切にする世界祈願日
「わたしたちの皆の家である地球を大切にしよう」と、フランシスコ教皇は2015年、全世界の人に向けてエコロジー(自然保護)に取り組むように訴え、東方正教会にならって、9月1日を「被造物を大切にする世界祈願日」としました。日本の教会ではその後、教皇が「すべてのいのちを守るために」をテーマにして来日された機会に、この9月1日から自然保護の聖人フランシスコの記念日である10月4日までを「すべてのいのちを守るための月間」と定めて、今日にいたっています。
貧しい人のための世界祈願日
フランシスコ教皇は就任直後の記者会見で、「わたしは貧しい人々による貧しい人々のための教会を望む」と語っていますが、2016年11月、いつくしみの特別聖年の閉幕にあたり、年間第33主日(今年は11月16日)を「貧しい人のための世界祈願日」と定めました。この祈願日には、キリストにならって、貧しい人、弱い立場にある人に奉仕する教会になってほしいという教皇の願いが込められているのです。
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