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冬の終わりに

2013年04月14日

福島 一基 (カトリック成城教会 主任司祭)

寒さを乗り越え春がやってきました。この冬も大活躍であった暖房器具に感謝しなければなりません。わたしの住む司祭館にはエアコンが各部屋に設置されています。ありがたいものです。しかし皆さんもすでに気がついていると思いますが、エアコンだけではからっからにひからびてしまうほど乾燥してしまうのです。冬の大敵は寒さとともに乾燥があるのです。なぜインフルエンザウィルスが猛威を振るえるのかと言えば、この乾燥が一役買っているのです。実は数年前に加湿器なるものを購入してから、風邪引き知らずで過ごしています。それは間違いなくこの加湿器のおかげであると思っています。いまどきエアコンはおろか、空気清浄機や暖房設備に至るまでこの加湿機能が備わっているものが多いと思いますが、この機能をなめてはいけません。適当な湿度はわたしたちの健康のために必要不可欠なものであると断言します。加湿器は乾燥する冬の隠れた功労者なのです。

湿度、すなわち水分がわたしたちの生活にとても大きな役割を果たしているのは言うまでもないことです。人体のほとんどは水分であり、また私たちは、一日にある程度の水分を摂取しなければ生きていけません。水分だけではなくさまざまな栄養も水によってとることができ、また栄養になる食べ物も水によってきれいにされ、料理され、さらにおいしくいただくことができるのです。もちろん飲み食いのためだけではなく、衛生のためにも水は必要です。人間の身体だけではなく生活環境も清潔にし、健康を守ります。3・11 の日、ラジオを聞いていましたら、緊急時に何が一番困るかと、やはり水がなくなることなのだそうです。いくら電気やガスが通っていても、水がないというのは人間の死活問題にかかわるのです。

教会においても水は大きな役割を示します。洗礼のとき、祝福のとき、清めのとき聖なる水によって祈りをささげます。十字架に架かったイエス様の脇腹を兵士が突き刺すと血と水が流れ出たとあります。血と水は、キリストの人性と神性を表すものと教えられていますが、水は神聖なものとして存在しているのです。そしてまた水であらわされる神の存在も、同じようにわたしたちの生活にはなくてはならないもののはずです。今年も神聖なる水の注ぎによって洗礼を受け、新たに歩み始める方々がいます。すでに洗礼の恵みを受けているわたしたちもまた、水のように恵みと守りをもたらす神への信仰を新たに、感謝のうちに新しい季節を迎えましょう。

カトリック成城教会

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