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復活節第3主日ミサ・説教「パンを割くこと」

ミサの時には必ず大きめのホスチア(ミサ用のパン)が一つ用意されます。その大きめのホスチアを私は子どものころからずっと司祭用のパンだと思いこんで大人になりました。子どものころ、よくミサの侍者をしましたが、司祭がホスチアを割るのを見て、大きいままでは司祭の口に入らないからなのかなと考えたりしていました。また、神父になったら大きなホスチアをいただけるよ、と大人から言われたことも一度や二度ではありませんでした。ですから当然、小さなホスチアは信者が拝領するためのものだと思っていました。でも、実は、そうではありませんでした。 

現行の「ミサ典礼書の総則」というミサのルールブック(321)には、「聖体のパンを割いて、少なくともその一部を、拝領において少なくとも幾人かの信者に配ることがふさわしい」と書いてあります。大きめのホスチアは、ミサの時に分割するためのホスチアだったのです。 
ホスチアを分割しないミサはありえません。司祭は必ず聖体拝領の前に大きめのパンを幾つかに分割します。その時に「神の小羊」を歌うという伝統が千数百年も続いているのです。そもそも、ミサは使徒言行録の中で、「パンを割くこと」(2・46)と呼ばれています。「パンを割くこと」、それはミサのいちばん古い名称でした。 

それでは、何のために分割するのでしょうか。もちろん、分かち合っていただくためです。大きめのパンを幾つかに割り、そのうちの一つを司祭は自ら拝領しますが、残りの幾つかは、信者の方々に配ります。そのための大きめのパンなのです。 

成城教会では、主日のミサの時には、特別に取り寄せた24分割の特大ホスチアをいつも用いています。遠くからでも良く見えるようにということもないわけではありませんが、分かち合うためにこそ大きめのパンがあることを一目瞭然に示したいとの思いから、そうさせていただいています。 

なお、ミサ中に信者全員のために大きなホスチアを割ることは時間がかかりすぎるので、あらかじめ小さなホスチアを必要なだけ用意してよいことになっています。ミサ典礼書の総則に、「拝領者の数やその他の司牧上の理由によって小さなホスチアが必要な場合、決してそれを排除するものではない」とあるとおりですが、ミサの奉納の時には、一枚の大きなホスチアと必要な枚数だけ用意された小さなホスチアとを一枚の大きなパテナ(皿)に一緒に載せて奉納することが勧められています。 

司祭は、ミサの聖別の祈りのとき、「主イエスはパンを取り、感謝をささげ、割って、弟子に与えて仰せになりました。『皆、これを取って食べなさい。』」と唱えます。そして、聖体拝領の時、イエスが最後の晩さんの時、パンを割って弟子たちと分かち合ったように、大きめのパンを割って信者の皆さんと分かち合います。 

そのミサのことを、今日のルカ福音書24章は何より思い起こさせるのではないでしょうか。「イエスはパンを取り、賛美の祈りを唱え、パンを裂いてお渡しになった。すると、二人の目が開け、イエスだと分かったが、その姿は見えなくなった。二人は、『道で話しておられるとき、また、聖書を説明してくださったとき、私たちの心は燃えていたではないか』と語り合った。」 

ミサに集まることができなくなって、2か月たとうとしています。また成城教会の聖堂に集まって、共に御言葉に耳を傾け、共に聖体を拝領できる日が、早く来ますように。そして、二人の弟子の目を開いてくださったキリストが、私たちの目を開いてくださいますように。 

☆山本量太郎 

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