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Q&A 「教えて!神父様」

2011年10月30日

Welcome Day 2011 Q&A「教えて!神父様」 速報


10月30日、Welcome Day 2011を開催します。今年は「教えて!神父様」と題して、皆さんから募集した質問に司祭が答えるQ&Aのコーナーを企画しました。

※「教えて!神父様」へのご質問の募集期間は終了しました。
たくさんのご応募、ありがとうございました。


主な Q&A のご紹介

Welcome Day 2011 のミサ後、信徒会館にて「教えて!神父様」Q&Aコーナーが設けられ、たくさんの方が福島神父の話に聞き入りました。お聞きになれなかった方、もう一度確認なさりたい方のために、主な Q&A を改めてご紹介します。

Q1

カトリック信徒にとって、苦しみや辛さはお捧げするものであり、祈りは願い事ではないと頭ではわかっています。しかし世の中の不条理や、苦しんでいる人たち、収まらない災害等、神様はどのようにお考えなのでしょうか。聖書の中で度々起きた奇跡は今の世には起こり得ず、永遠の命だけを信じて、どんなに苦しくても感謝しつつ捧げなくてはならないのでしょうか。祈りとはなんでしょうか。

A1

お祈りとは何か。それは神様との対話だと思います。こちらから願いごとを言うだけでなく神様の言葉を聞かなければなりません。神様はこの世の中のことすべてを使って、ご自分のみ心を示しておられるのだと思います。それを私たちが受け取らなければなりません。地震もそうでしょう。奇跡はないと思われるかもしれませんが奇跡は起こっています。今回の地震をきっかけに私たちはいろいろなことに気付かされています。犠牲になった命は無駄になったのではなく、連帯を生みました。祈りは心の叫びです。聖書の中の祈りと同じです。心の叫びとして神様にお捧げしてください。何も変わらないはずはない。必ず恵みの道は示されるはずだと思います。

Q2

女性はなぜカトリックの司祭になれないのですか。以前、女性教皇が実在したという本を知ったのですが、本当ですか。

A2

「キリストが形成した使徒団には女性がいなかった。また使徒たちも後継者や協力者に男性を選んだ。女性が叙階されることはあり得ない。(これは役割の違いです)叙階の秘跡は『神様の選び』によるもの。なりたくてなるものではない」カテキズムによれば以上のような理由をもって女性の教皇はいなかった、というのが歴史上の事実とされています。

Q3

カトリックは今でも生物の進化を否定していますか。もし進化を認めたとしたら、神が最初に創造されたアダムとエバは、原人で猿に近い姿だったでしょうか。

A3

進化論は否定していません。最初の人間が原人か猿かは断定できませんので、アダムとエバがどのような格好をしていたかはわかりません。ただ創世記によれば「神の息を吹き入れられ」て生きるようになったとあります。神の息、すなわち霊的な部分を備えて初めて人間として見ることができるのではないでしょうか。

Q4

カトリック信者の葬儀について教えてください。成城教会に神父様以外に葬儀担当の方はいますか。

A4

葬儀の担当はあくまでも主任司祭です。まず主任司祭・教会受付にお知らせください。そこで手順をお教えいたします。またご家族が通知不可能である場合は、後見人や責任を持つ方に教会へ連絡を入れるように依頼しておいてください。また亡くなる前から教会に通い、教会との交わりを持ってください。

Q5

観光地で神社仏閣を訪ねる時、日本の歴史の一端を担う宗教施設の維持管理への感謝の気持ちで、賽銭箱に寄付しますが、キリスト者のあり方としていかがでしょうか。

A5

特に問題ないと思います。現在では、第2バチカン公会議において、諸宗教との対話を大切にすることを教えています。

Q6

イエス様はひとりっ子だったのですか。

A6

信仰宣言の中でもイエス様は「神のひとり子」といわれます。神様との深い親子関係を持つのはイエス様だけです。この世においても、聖母マリアから聖霊によってこの世に宿ったことを信仰として宣言しています。
すなわちマリア様は処女のままイエス様を産み、その処女性、汚れのない状態(無原罪)を保っていたがゆえに天に上げられています。聖書で「主の兄弟」という表現がありますが「親族」も「兄弟」としてみられていたようです。

Q7

区役所(福祉事務所)と貧困ビジネス(NPO法人)の癒着をどうにかしてください。有志の弁護士グループだけが動いており、政治家は動きません。教会の皆様で、3畳5万円の部屋に閉じ込められている高齢者の方々を助けてください。

A7

政治に教会が無関心ではありませんが、裁きは神様がくださるでしょう。不正であるのならば必ず裁かれます。正義を行うのは人に言われてするものではありません。心からそれに気付かなければ動くこともできません。聖霊の導きを願います。究極的に人は人を救えません。しかしお手伝いはできるはずです。自分のできることから始めてみてはいかがでしょうか。貧しい人にお金をあげたりすることだけが救いではないはずですから。

Q8

告解の仕方についてご教示ください。今のやり方に過不足がありますか? 1 父と子と聖霊のみ名によって…十字架の祈り。2 最後の告解の時期を言う。3 全能の神と教会にわたしの罪を告白します。4 告白。5 今日までの主な自覚している罪を告白しました。6 ゆるしの言葉。7 神に感謝 ありがとうございました。
痛悔の祈りは、どのような時に行うのがいいですか。

A8

そのとおりです。贖罪司祭は告白する信者に配慮する義務がありますので、その都度お聞きになってもかまいません。心配であるなら儀式書をお貸しできます。痛悔の祈りは罪を自覚し、回心するとき行うべきでしょう。時を選ぶ必要はありません。

Q9

私は後期高齢者です。最近、職場の関係者、友人、親戚等訃報が多くきます。告別式に出席したり、弔意の手紙、品を送りたいと思っても、なかなか思うに任せません。聖書の中にキリストが肉親の葬に行こうとする弟子に「その必要はない。死者自ら弔う」と言われた箇所があったように思います。
これを盾に葬儀をサボろうという訳ではありませんが、教えて下さい。

A9

カトリック葬儀に出席することは弔うことではありません。神の恵みである死を受け止め、復活への信仰を強める時でもあります。葬儀も宗教行為であり、義務ではありません。救いのための強制はひとつもありませんが、葬儀も神様の呼びかけとして大切にすべきでしょう。行けない場合はそれに相応する祈りをささげるのもいいかと思います。

Q10

信者同志が出会い、結婚に縁があると勘違いして数年。どう考えても冷たい相手。
さまざまな葛藤はすべて神様にお任せするとわかっていても、心の平和は難しいものです。いったいどうしたらいいのでしょう。

A10

夫婦だからこそ難しいことも多いでしょう。わかってはいるけれど神様に委ねることができない。そのわかっていることを実行するしかないと思います。人を思い通りにさせることはできないものです。今の苦しみは決して無駄になることではありません。時が来たら委ねられるのでしょうが、もがき苦しんでいる時はまだ自分の力に頼っているのだと思います。それを十字架の苦しみを受け入れられたイエス様と同じように、使命として受け取れたら幸いでしょう。絶望しないことです。神の業がその時に働くのですから。心の平安は神様から必ず与えられるものなのです。

Q11

TV 番組で創造論と進化論の考え方の相違について取り上げられて、キリスト教徒が2つの考え方に分かれていると伝えていました。どのように考えたらいいのでしょうか。

A11

カトリック教会の創造論は進化論と矛盾するものではないと捉えています。「創世記」は起源をたどるという意味をもちますが、今あるものがどうして成り立っているのかを探っていくものです。今そこに光・闇・水・空・宇宙がある。そして人間がいる。進化論はそこからどうやって私たちが成り立ってきたかということで、アプローチの仕方は違うと思いますが、決して矛盾するものではありません。

Q12

東日本大震災で私たち信者は、神に助けと励ましと希望を与えてくださることを祈り願うことができますが、被災地の方の中で信仰を持たない方、また持てない方たちは、そのとてつもない深い悲しみの救いを何に求めたらいいのでしょうか。そのことを考えますと尚一層心が痛みます。(これは被災された人に直接言われた言葉です)

A12

自然災害の前に私たち人間は無力です。しかしこのようなことを通して私たちが学ばなければならないことは、山ほどあることに気付かされました。山浦玄嗣先生が講演で「これは恵みです」とおっしゃったことは力強い信仰だと思いました。これは私たちを悲しませ滅ぼすためのものではない。自分たち人間だけが生きているのではない。回心してもっと連帯し合わなければいけない。そういうことに心を向ける機会にしていきたいと思います。

Q13

被災地の教会の被害はどれくらいですか。神父様たちはどのように対応していますか。

A13

教会の被害はそれほどでもありません。しかし信者の中には甚大な被害を被っている方もたくさんいらっしゃいます。現地の仙台教区では「新しい創造」計画を推進し、「仙台教区サポートセンター」と「4 から6/45計画」(国道4号線から6・45号線へ)として内陸の教会が沿岸の教会をサポートするよう活動しています。特に現在は、沿岸部に若い司祭が派遣されているようです。

Q14

ルカ福音書(11・24-26)のイエス様の言葉「汚れた霊は人から出て行くと、砂漠をうろつき、休む場所を探すが、見つからない。それで『出て来たわが家に戻ろう』と言う。そして戻ってみると、家は掃除をして、整えられていた。そこで出かけて行き、自分よりも悪いほかの7 つの霊を連れて来て、中に入り込んで、住み着く。そうなると、その人の後の状態は前よりも悪くなる」について、実生活の場面ではどういうことですか。

A14

解釈は様々ですが、苦しみや壁を乗り越え、一時的な平安を感じることがありますが、油断せず、新しい気持ちをもって生活していかなければならないということなのでしょうか。洗礼を受けるとそこからさらに厳しいキリスト者としての生活が始まります。救いを受けたらそれで終わりにせず生活の糧にしていくことが大事だ。それができないと前よりひどいことになるということでしょう。悪霊はそんな隙を突くのが上手なのです。

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