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4月のメッセージ

月報 第630号

「スライド投影ミサ」

山本 量太郎 (カトリック成城教会 主任司祭)

ミサのやり方が50年ほど前、とてつもなく大きく、しかも唐突に変わりました。その直後は大変でした。全員が「ミサの式次第」と首っ引きだったのです。何しろ、「主は皆さんとともに」と司祭が言ったら、「また司祭とともに」と答えることから一つずつ覚えていったのですから。ある教会では、一人の信者の方が間違って「主は皆さんとともに」と声を出して読んでしまったというエピソードまで伝わってきました。

ミサ中に使うのは「ミサの式次第」だけではありません。「聖書と典礼」、「典礼聖歌」、「カトリック聖歌集」といくつも併用していくのです。それで、次は何が行われるのかを教えてくれる進行役(正式には解説者という)がなくてはならない存在となりました。そもそも、いつ立つのか、いつ座るのかも案内が必要だったのです。

それでも、5年、10年と経つうちに、「習うより慣れよ」ということでしょうか、「ミサの式次第」を見ながらミサに与(あずか)る人の数は本当に少なくなっていきました。ミサの度ごとに使う言葉はいつの間にか暗記しましたし、式次第の順番もだいたい頭に入ったのです。並行して、進行役の口数が少なくなっていったのは言うまでもありません。

ミサが今のやり方になって50年経った現在、式次第を次から次へと読み上げていくような案内は必要不可欠なものではなくなっていると言っていいでしょう。かえって聖書朗読の度ごとに、「第一朗読を聞きましょう」を繰り返していることは、本来のミサ式次第にない言葉でミサの流れを分断してしまうというマイナスを生んでいるのではないかと恐れています。

確かに、どのミサにも、式次第に慣れていない方や今日初めていらした方が同席しているでしょう。その方々への対応、サービスとして、成城教会ではプロジェクターによるスライド投影をはっきりと位置づけ、すべての主日ミサで行っています。昨年のクリスマスにも今度の聖週間にも実施しました。

一つのミサで100枚以上のスライドが用意されています。一例として、スライドの画面は第一朗読が終わると、次のように変わります。「答唱詩編。繰り返しの部分をご唱和ください。『聖書と典礼』〇ページ」。繰り返し(答唱)の歌詞も映し出されます。今日初めて教会に来た人も、その画面を見れば、オルガンの前奏が始まったとき、解説者が同じ内容のことを言わなくても、その音色が「答唱詩編」という歌の前奏だということは分かるのではないでしょうか。

スライドの活用によって、逆に解説者の固有の役割がはっきりしてきます。特別なことが何も無い通常の主日ミサでは確かに目立たない存在になるでしょうが、解説が必要となるミサはほぼ毎週のようにありますし、その時にはこれまで以上に大切な役割を担っていくことになるからです。

かつて「聖書と典礼」の編集に長年たずさわったわたしは、そのころコンピューターとスライドが今のように活用できていたらと思うことしきりです ミサのやり方が50年ほど前、とてつもなく大きく、しかも唐突に変わりました。その直後は大変でした。全員が「ミサの式次第」と首っ引きだったのです。何しろ、「主は皆さんとともに」と司祭が言ったら、「また司祭とともに」と答えることから一つずつ覚えていったのですから。ある教会では、一人の信者の方が間違って「主は皆さんとともに」と声を出して読んでしまったというエピソードまで伝わってきました。

ミサ中に使うのは「ミサの式次第」だけではありません。「聖書と典礼」、「典礼聖歌」、「カトリック聖歌集」といくつも併用していくのです。それで、次は何が行われるのかを教えてくれる進行役(正式には解説者という)がなくてはならない存在となりました。そもそも、いつ立つのか、いつ座るのかも案内が必要だったのです。

それでも、5年、10年と経つうちに、「習うより慣れよ」ということでしょうか、「ミサの式次第」を見ながらミサに与(あずか)る人の数は本当に少なくなっていきました。ミサの度ごとに使う言葉はいつの間にか暗記しましたし、式次第の順番もだいたい頭に入ったのです。並行して、進行役の口数が少なくなっていったのは言うまでもありません。

ミサが今のやり方になって50年経った現在、式次第を次から次へと読み上げていくような案内は必要不可欠なものではなくなっていると言っていいでしょう。かえって聖書朗読の度ごとに、「第一朗読を聞きましょう」を繰り返していることは、本来のミサ式次第にない言葉でミサの流れを分断してしまうというマイナスを生んでいるのではないかと恐れています。

確かに、どのミサにも、式次第に慣れていない方や今日初めていらした方が同席しているでしょう。その方々への対応、サービスとして、成城教会ではプロジェクターによるスライド投影をはっきりと位置づけ、すべての主日ミサで行っています。昨年のクリスマスにも今度の聖週間にも実施しました。

一つのミサで100枚以上のスライドが用意されています。一例として、スライドの画面は第一朗読が終わると、次のように変わります。「答唱詩編。繰り返しの部分をご唱和ください。『聖書と典礼』〇ページ」。繰り返し(答唱)の歌詞も映し出されます。今日初めて教会に来た人も、その画面を見れば、オルガンの前奏が始まったとき、解説者が同じ内容のことを言わなくても、その音色が「答唱詩編」という歌の前奏だということは分かるのではないでしょうか。

スライドの活用によって、逆に解説者の固有の役割がはっきりしてきます。特別なことが何も無い通常の主日ミサでは確かに目立たない存在になるでしょうが、解説が必要となるミサはほぼ毎週のようにありますし、その時にはこれまで以上に大切な役割を担っていくことになるからです。

かつて「聖書と典礼」の編集に長年たずさわったわたしは、そのころコンピューターとスライドが今のように活用できていたらと思うことしきりです。


月報4月号
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