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5月のメッセージ

月報 第609号

「はげて なくなって そして、神だけが残る」

古郡 忠夫 (カトリック成城教会 助任司祭)

3 年前、20 代で成城教会に着任したわたしも、もう32 歳になりました。スリムねと言われていた20 代のわたしでありましたが、あの頃から比べると、体重が6 キロくらい増えています。いくら食べても太らない、かえって食べなければ痩せてしまう、そんなときもありましたが、今ではすっかり代謝も悪くなり、食べたら食べただけ太るようになってしまいました。最近は皆さんにもそのことがバレているようで「古郡神父さん、いくらか体格が良くなったみたい」と言われています。そして申し訳程度に「神父はそれくらい立派にしていていいですよ」とフォローが入るのです。頭髪もなんとなくコシが無くなってきたようで、白髪も数本混じってはいますが、どうも福島神父さんのようなボリューミーなロマンスグレーの頭髪とはならないようです。そういえば、お正月に会ったうちの父親は、頭髪の薄い、太った男でした。遺伝には勝てないようであります。若い頃、女の子からちやほやされる時期もありましたが、それも終わりを迎え、多くの男性と同じように普通のおじさんになっているみたいです。

でもそれでいいと思っています。自分の力に頼る生き方は、歳を取り、終わるのです。いろいろなものが剥ぎ取られて、これからいよいよ本当の神の人になっていくのです。自分の力に頼るのではなくて、本当に神様に頼って生きていく生き方がはじまるのです。わたしたちは色々なものを失っていきます。でもその度、その度に、本物の神の人になっていくのです。祈りの中で、神様への信頼の中で、自分から神様を引いたら何も残らない、そんな神の人になっていくのです。今握っているものを全部放したい、そして、手ぶらで、空の手で神様のところに行きたい、今はそんな風に思っています。

皆さんに育てていただいた3 年間でした。本当に全てのことに感謝し、有り難いと感じています。また同時にあらゆる面で申し訳なく思っています。古郡という我によって、つまずき、教会から足が遠のいてしまった人をわたしは知っています。また皆さんと再会するときが来るでしょう。そのときには、お互いに、神様のものとして、ゼロになっているものとして再会できたら、どれだけ素晴らしいでしょう。顔は喜怒哀楽とともにしわくちゃになり、また身体はたくさん使った分、いうことをきかなくなっていても、でもきっと神のものとしての再会のそこには、赦しとともに大いなる喜びがあるのです。


月報5月号
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