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2月のメッセージ

月報 第606号

「びっくりぽん」

古郡 忠夫 (カトリック成城教会 助任司祭)

 主任司祭の福島神父が8 年間の成城教会での聖務を終え、この地を離れようとしている。わたしたちはたくさんのいい影響を受け、これまでのときを過ごしてきた。小教区の主任司祭として、地域の福音宣教、福音化のための懸命な働きはもちろんであるが、福島神父が教会から任されている役割の中には、教区青少年担当司祭という役割もあり、福島神父はその活動も大切にされてきた(月報2015 年11 月号に具体的な活動の内容が記されている)。

 福島神父が関わっている東京教区の青年たちとときどき出会うことがあるが、あまりにも非常識でびっくりすることが多い。先日は、いきなりピンポーンと司祭館のチャイムが鳴り、出てみると「福島さんにお世話になっている○○教会の×× です。信徒会館でダンスの練習をさせてください」と言われた。あらかじめそういうことはお願いしておくもので、いきなり突然来て、貸してくれと言われても、対応できないよと答えたが、その日は年末でもあり、他のグループも特に信徒会館を使う予定もなさそうだったので、大切に、丁寧に取り扱ってねと言って、結局信徒会館を貸した。またある時には、わたしが病床訪問のために司祭館を出ようとしたときに、福島神父に用件があり訪ねて来た他教会の青年と行き違ったが、「これからどこ行くの?」と言われた。あまりにも自然だったし、訪問を急いでいたので、「病床訪問だよ」と答えて、すぐに別れたが、時間があったら、年上の人に対する言葉遣いや常識を延々と教えていたことだろう。そして、またわたしは、福島神父は青年たちを甘やかしていると思うのだった。

 ところが、あまりにも非常識でびっくりすると福島神父が関わる東京教区の青年たちに述べたわたしだったが、凄いなと感心し、びっくりすることもあるのだ。それは、人との関わりについてである。東京教区の青年たちと話をしていると、本当に青年たちは色々な人を受け入れているな、そんな風に感じるのである。福島神父のようなとっつきやすい神父も、あるいは、趣味はお祈り、聖書を研究することですというような神父も、右の人も、左の人も、元気な子も、真面目な子も、頑張る子も、頑張れない子もみんなを受け入れて、交わりの輪を作っているのだ。これは、東京教区の青年たちを見ているといつもそのように感じる。そして、福島神父が、「ハエを捕まえるためには、酸っぱい酢の一樽よりも、蜜の一滴の方が効果がある」と聖フランシスコ・サレジオの言葉をいつの日かに話していたのを思い出すのだった。

 福島神父は常識にとらわれない神父だ。ミサの中のお説教も常識破りのこともたくさんあった。トイレのお説教が多かった。でも、忘れてはいけないのは、イエスという人こそが、常識を超えて、人を愛し、人との交わりを生きた人だったということである。こんなわたしがと、愛される驚きを生きることになった人は、愛する人になっていく。福島神父と青年たちとの関わりから、これからの教会にとっての大きな実りが生まれようとしている。


月報2月号
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