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6月のメッセージ

月報 第599号

「ルイ神父様」

福島 一基 (カトリック成城教会 主任司祭 )

成城教会の主任司祭をしておられたコンスタン・ルイ神父様が引退されました。5月下旬にフランスに帰国されます。今回は神父様の思い出を書きます。

神学生の頃、2年目から週末は各々小教区に司牧実習(「アポストラートス」と呼ばれていました)に出掛けることになっていました。1997年4月、わたしは日野市にあるカトリック高幡教会に派遣されることになりました。主任司祭はルイ神父様です。翌年成城教会に異動するまでに1年間、週末と夏、冬、春の休暇の時間を共に過ごさせていただき、ご指導を頂きました。それでもわたしが派遣された年、ルイ神父様は久しぶりの長期の休暇を取って祖国のフランスに5月末から4カ月間不在で、また神父様が成城教会に異動する直前の 3月初めにわたしがバイクで事故を起こし入院してしまったため、7カ月ほど共に過ごしたことになるのでしょうか。

ルイ神父様はいつも説教を準備していました。月曜日にはすでに次の主日の説教を考えておられるようでした。聖堂の隅で新聞広告の裏紙を使い、フランス語で文章を作成していたことを思い出します。でもそれで終わりなのではありません。それを複数の信徒に日本語に訳出してもらい、何度も何度も確認していました。宣教師として福音を伝える熱意と、日本語という言葉を大事にする態度が表れていたように思います。ただあまりにも念を入れて準備をし、かなりお疲れになるようで、1カ月に 1回か 2回は他の神父様にミサと説教をお願いしていたようです。

ある時、ミサを依頼していた神父様が時間を間違えて来ることができず、(きょ)ルイ神父様が説教をなさいました。大変失礼ですが、それでもなかなか分かりやすい説教だと感じていたのです。でも最後に「これはカトリック新聞に載っている森司教様の説教です」と正直に準備をしていなかったことを告白したことがありました。黙っていればだれも分からないのに、本当に正直な方です。ルイ神父様を聖人だという人がいますが、わたしもそう思います。でも決して超人ではありません。一人の人間として、そして何よりも一人のキリスト者として、教えに忠実に、自分の弱さを認め正直に生きている方です。そんなルイ神父様はやはり私たちにとって神の恵みそのものです。何よりも感謝したいと思います。神父様の今までの働きが報われることを願いつつ、自分もまた気を引き締めたいと思います。神父様のこれからに神の祝福を願ってお送りしたいと思います。


月報6月号
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