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8月のメッセージ

月報 第567号

「堅信式ミサ説教」

ペトロ 岡田 武夫 (東京大司教)

成城教会の皆さん、特に、本日堅信の秘跡をうけられる皆さん、わたくしはきょう、「信仰年」について話したいと思います。


「信仰年」は、第二バチカン公会議50 周年を記念して設けられました。期間は、本年2012 年10 月11 日より翌年の11 月24 日までの1 年余りです。


「信仰年」の趣旨は次の3 項目にまとめられます。

     
  • 信仰を確かめること。
  • 信仰を深めること。
  • 信仰を伝えること。


そのためにわたしたちは何をしたらよいでしょうか?


いろいろなことが考えられます。きょうはそのための1 つの提案をいたします。


昔から「祈りの法は信仰の法」ということわざがあります。わたしたちは信じていることを祈ります。祈りとは信仰の行いです。祈るときには信仰がなければなりません。大切な祈りの内容を確かめ深めることは、そのまま信仰を深めることにつながります。


弟子たちがイエスに「どう祈ればいいのか」訊たずねたときに、イエスは主の祈りを教えました。主の祈りはもっとも大切な祈りであり、わたしたちは毎日欠かさず祈っています。主の祈りは福音の要約といわれています。主の祈りの内容を深めることは信仰を深めることです。


次にわたしが考える祈りは「信仰宣言」です。主日あるいは祭日のミサにわたしたちは「信条」を唱えます。現在ミサで唱える信条は「使徒信条」と「ニケア・コンスタンチノープル信条」の2 種類です。これは、わたしたちキリスト教徒が信じるべき基本的な信仰箇条を簡潔にまとめた権威ある祈りです。「信条」は教会が何を信じているのかを正確かつ権威を持って示しています。とは言え、文言はその「信条」が制定された時代背景が現代の日本と大変異なっているために現代人には理解しやすいとは言えません。ですから、現代の視点で学習することが必要です。「信仰年」にあたり「信条」を学習していただきたいとお願いします。


しかし、まずわたしたちが確認すべきことは、主イエスへの信仰です。きょうの福音では、出血の止まらない女性の癒しが告げられています。イエスはこの女性の信仰を賞賛しています。


「さて、ここに12 年間も出血の止まらない女がいた。 多くの医者にかかって、ひどく苦しめられ、全財産を使い果たしても何の役にも立たず、ますます悪くなるだけであった。イエスのことを聞いて、群衆の中に紛れ込み、後ろからイエスの服に触れた。『この方の服にでも触れれば癒していただける』と思ったからである。」(マルコ5・25-28)


この女性の苦悩は深刻でした。この女性はナザレのイエスに希望を抱きました。この人なら何とかしていただける、と信じました。


イエスは言いました。「娘よ、あなたの信仰があなたを救った。安心して行きなさい」。(マルコ9・34)


わたしたちにもっとも必要なのはこの女性の信仰、素朴で純粋な、信頼に満ちた信仰です。


現代の荒れ野においてわたしたちはイエスに出会い、イエスに触れなければなりません。いまイエスは復活されたキリストとしてわたしたちと共にいてくださいます。わたしたち教会の使命は、罪と死に打ち勝って復活されたキリストを示し伝えることです。


この信仰を深め強めてくださるよう、聖霊の照らしと助けを祈りましょう。


月報8月号
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