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5月のメッセージ

月報 第552号

「信者の証し」

福島 一基 (カトリック成城教会 主任司祭)

司祭は身分証明書がありません。だから態度で証明しなければなりません。しかし街を歩いていても誰もわたしを司祭であると気づきませんので、やはりまだ未熟なのでしょう。だから身につけるもので証明しています。「スータン」と言われる黒い服や、「ローマンカラー」のシャツを着るのはそんな理由からです。それでも海外では司祭の服を着ているだけでは信用してくれないそうです。聞いた話ですが、司教様でも信用してくれなかったこともあったそうです。また戦後、スータンを着て人々からお金をだまし取った輩がいたそうで、その時からスータンを着て外出するのは禁止になったとか。格好だけではやはりダメなんでしょう。


それでは皆さんは信者である証明はどのようにしますか。やはりこれも証明書を携帯しているわけではないので、態度で示していかなければなりません。しかし態度で証明すると言ってもなかなか難しいものがあります。信者としての証明は、誰でも洗礼を受けた教会にあります。もし必要ならば洗礼証明書も発行することができます。皆さんご存じでしょうか。


どこの小教区にも「洗礼台帳」が存在します。成城教会でも設立されてから洗礼を受けた方々の記録が残されています。名前、生年月日、受洗年月日、連絡先、秘跡の執行者、代父母などが記載されます。また洗礼を受けた後、堅信を受けたり、教会で行った結婚式も記録されます。そしてすでに亡くなった方には帰天日が記録されます。洗礼台帳は信仰生活の記録簿と言ってもいいのかもしれません。ですから主任司祭としてこの教会に来たときも、まず一通り目を通させていただきました。ただ記録が羅列されているだけなのですが、成城教会の歴史を感じることができます。


これを記入するのは本来的には主任司祭の仕事です。今では事務の係の方にお願いしておりますが、最後には必ず主任司祭が責任をもってサインしなければなりませんし、これがこの世での信者としての証しとなるわけですから、とても重要なものなのです。歴代の主任神父様の筆跡がそれをうかがわせます。


洗礼を受けたしるしは、わたしたちに見えない形で刻みつけられています。決して消えることのない恵みです。先日、成城教会でミサをあげてくださったマルコ・アントニオ神父様もおっしゃっていましたが、この恵みを生活の中で見える形にしていくことは、やはりわたしたちキリスト者の使命であり、証しとなるのです。


月報5月号
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