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4月のメッセージ

月報 第551号

「転出手続き」

福島 一基 (カトリック成城教会 主任司祭)

春は異動の季節です。わたしも3年前の春にこの地に異動してきましたが、その手続きは面倒くさいものです。何が面倒かと言えば、役所に行って住所の変更などいろいろと書かなければならないことが多いからでしょうか。また、役所は病院と同じで、順番待ちをしなければならないので、余計面倒に思えるのでしょう。それでも、こればかりは人に代わってもらえないことでもあります。


皆さんもご存じかと思いますが、教会にも住民票ならぬ、「信徒籍台帳」(「信徒記録票」とも言います)というものが存在し、日本のカトリック信者は、誰もがどこかの教会に所属し、籍を持っていなければならないことになっています。もちろん、洗礼を受けたときに自動的に作られるのですが、異動するときには手続きをしなければなりません。洗礼を受けた教会に一生所属する場合は、このような手続きは不要で、中にはあまりこのような制度を知らない方もいらっしゃるかもしれませんので、紙面を借りて一通りの手順を説明します。


まず、異動が決まりましたら、その旨を所属教会(以下A教会)の主任司祭に報告します。主任司祭は教会に備え付けの「転出証明書発行願い」という用紙を渡します。それを異動する前に主任司祭に提出し、その場で「転出証明書」を受け取ります。これで転出手続きは完了です。新しい教会(以下B教会)に転入する場合は、B教会の主任司祭にこの「転出証明書」を手渡します。主任司祭は直ちにA教会の主任司祭宛に「転出『信徒記録票』送付願い」を郵送します。これを受け取ったA教会主任司祭は、B教会主任司祭宛に転出者の「信徒籍台帳」を郵送し、転入手続きが完了します。教会によっては事務係の方が行う場合がありますが、基本的には主任司祭と信徒の間で取り交わされるものとされています。


これをしっかり行っていませんと、「不明信徒」として処理されてしまいます。決して教会から除籍されることはあり得ませんが、教会での結婚式やご葬儀をなさる場合、手続き上問題が生じてしまいます。あくまで所属信徒に対しての権限は主任司祭にあるものですから、不明信徒となりますと、誰も責任を持てなくなってしまうのです。


先日、ある地方の教会から転入していらした信者さんの「信徒籍台帳」が届きました。主任司祭間の手続きは事務的な書類だけで済まされることが多いのですが、珍しくお手紙が入っていました。地方の小さな教会で、数少ない信者の異動なのでしょう。寂しいながらも、大切によろしくお願いしますという内容の文面でした。未だ信者さんたちの顔も名前も一致しないわたしですが、もっと成城教会所属の皆さんを大切にしなければと、心引き締まる思いになりました。


月報4月号
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