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7月のメッセージ

月報 第542号

「福音宣教」

福島 一基 (カトリック成城教会 主任司祭)

3年前から始められた成城教会のWelcome Dayですが、この度はわたしが企画委員長に就任させていただきました。地域への福音宣教を目的として始められたと聞いていますが、あらためてこの題目で文章を書くとなると、躊躇(ためら)ってしまいます。わたしはまだ福音が十分にのべ伝えられていない宣教地で生活しています。教会を一歩出て、まず一番初めに出会う人は間違いなく福音を知らない人でしょう。でもその人に福音を伝えたことはありません。もちろん福音宣教は、いきなり道を歩いている人をつかまえて、ベラベラとキリスト教の教義や聖書に書かれているすてきなことばを押しつけることではありません。それではただの迷惑に過ぎないでしょう。


でも、使徒たちから始まった教会は、何よりもこの福音をのべ伝えることを目的として教会を設立していきます。そしていのちも惜しまずこの福音を伝えた殉教者が教会には数多く存在します。そのような思いがこの成城の地にも届けられ、もう50年という月日が流れています。成城教会の歴代の神父様方や、諸先輩の信者の方々の努力により、今は東京教区の中でも人数の多い教会の1つに成長しました。しかし、この地域にまだまだ福音を知らない人はたくさん存在しています。調べていませんが成城の信者率は、日本の人口の0.3%といわれているカトリック信者の総体とそれほど変わらないでしょう。


福音を伝えることは何よりもわたしたちの使命であるのは明白です。教会は聖霊降臨の出来事にもあるように、福音を宣教することによって活動していると言えます。でもいざ、人から福音について聞かれるとビビってしまうわたしたちがいます。なぜでしょうか。有能な宣教師ががんばって日本で宣教しても、未だ日本が宣教地と言われている現状は、わたしたちの活動の難しさを表しているところなのかもしれません。


それでも、わたしたちは福音に触れ、その偉大さを感じたはずです。まだそれほど感じていないかもしれませんが、そうではないかと思っているはずです。幼児洗礼で押しつけられたのかもしれませんが、やはり大切だという思いはあるのではないでしょうか。福音の響きや祈りの雰囲気、教会のかかわりから受けたものの中に、わたしたちは神の偉大さ、キリストの愛のすばらしさを忘れることができないはずです。福音宣教とは、それら受け取ったものを伝えていく作業です。知らないことを伝えることではないのです。あとはそれを伝える勇気と熱心さが必要でしょう。これも福音の偉大さを感じなければ簡単に湧き上がってくるものではありません。


福音の偉大さを知る唯一の方法は、やはり福音宣教なのです。困難なものであるのは変わりませんが、一歩を踏み出す勇気を皆で奮い立たせてみませんか。今年もWelcome Dayに向けて、受けたものを確認し、地域の方々に伝えていく機会となることを願います。


月報7月号
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