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1月のメッセージ

月報 第536号

「新年のごあいさつ」

福島 一基 (カトリック成城教会 主任司祭)

 主の降誕と新年を迎え、心よりお慶び申し上げます。何よりも皆さまの上に神様の祝福とお恵みが注がれますように。


 2000年期に入りましてすでに10年が過ぎました。早いものです。子どもの頃ワクワクしながら想像していた21世紀のただ中に生きているわけですが、皆さんいかがなものでしょうか。わたしたちの目の前にある現実とはかなり隔たりがあるように感じます。確かに1つ1つのことに目を向けると、すさまじいほどの技術の進歩を見ることができますが、それでもわたしたちの生活は相も変わらずで、問題が山積しています。わたしも10年前に比べると、やらなければならないことが恐ろしいほど増えていることに気づかされます。生活は快適になっているはずなのに。もっと楽できるはずなのに。あの頃よりお金も持っている(?)はずなのに。どうやらわたしが未来に期待していたことは楽して暮らすことみたいです。


 「ドラえもん」という漫画がありました。今もやっているのでしょうか。猫の形をした「ドラえもん」というロボットが未来からタイムマシーンに乗ってきて、困ったことがあると未来の道具を取り出して、次々に問題を解決してくれるのです。非常に憧れました。しかしいつもドラえもんに助けてもらっているのび太くんという少年は、便利な未来の道具を手にして有頂天になってしまい、最後はとんでもない失敗を犯すというオチだったのではないでしょうか。けっこう教訓めいた漫画だったのではないかと思います。


 イエスさまも、2000年も昔の話ですが、わたしたちが住むこの世の中に来てくださり、特に貧しさや病気などの問題を抱えて困っている人たちに歩み寄り、罪のゆるしと苦しみからの解放をお与えになりました。癒された人々はキリストの復活の力にあずかり、再び立ち上がっていきます。当時の様々な問題にどのように立ち向かっていったらよいか、イエスさまは自らの生涯をかけて示してくださいました。皆さんよくご存じのことであると思います。「時は満ち、神の国は近づいた。悔い改めて福音を信じなさい」。(マルコ1・15)


 21世紀に入り、新しい様々な問題を抱えている現代において、2000年前に語られたイエスさまのことばに今一度耳を傾けてみたいと思います。イエスさまのことばのとおり、あの時代から人間は様々な問題を解決し、豊かになってきました。まさしく神の国は近づいています。そしてそれはもちろん今年も続けられます。しかしわたしたちを豊かにするものは決して便利な未来の道具ではないでしょう。新年にあたり、わたしたちの住むこの世界が、何よりもキリストのことばによって豊かになることを心より願います。そして必ず実現するキリストのことばに何よりも期待します。


月報1月号
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