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06月のメッセージ

月報 第529号

「結婚について」

福島 一基 (カトリック成城教会 主任司祭)


カトリック教会の結婚の本質は、神から家庭という共同体を築き発展させる使命を受けるものです。信者同士の結婚は、洗礼や聖体と同様に教会の公の典礼でもある秘跡の1つに数えられ、カトリック中央協議会発行の「カトリック教会の教え」には「奉仕するための秘跡」の1つとしてあげられています。「奉仕するための秘跡」は他に、助祭・司祭・司教という教会の聖職者に認められるときに受ける叙階の秘跡があります。すなわち結婚は叙階と同様に特別な召命、神さまから使命を受けることであるというのです。最近結婚式が続いておりますが、やはり結婚とはただ幸せになるための儀式というものではないようです。

子どもの頃は誰も当然のように大人になったら結婚するものだと思うものかもしれません。私もそう考えていました。統計を調べたわけではありませんが、結婚しない人よりは結婚する人の方が多いように見えます。私は4人兄弟ですが、結婚していないのは私1人です。友人のほとんどは結婚しました。いわゆるアラフォー世代(around forty の略で40 歳前後の女性を指す言葉らしい。私は女性ではありませんが)の私の周りには確かに未婚者は少ないのです。もちろん同業者である神父様方や修道者の方々は別ですけど。

結婚が特別なものだと言うよりも、独身でいることの方が特別のように見られてしまう世の中です。神父や修道者は確かに特別ですが、ある程度の年齢に達していて未婚であることは差別の対象になっているのでしょう。最近になって「独身貴族」なんて言葉が使われ、独身者が世間でも認められてきているようです。でも教会ではそのような見方を大昔からしていないということは驚きです。

そこにはやはり結婚を召命、すなわち神さまからの特別な使命と考えているからなのでしょう。人間の思いをはるかに超えた神の導きによってのみしか、正当な結婚はなし得ないものであり、何より人間のいのちの、そして生活の基盤となる家庭がそこから創造されるからなのです。

聖書によれば、神さまはこの世を何もないところから創造されました。わたしたち人間は何もないところからは何もつくれません。しかし結婚は何もないところから始まります。きっかけは何であれ、まず相手との出会いがなければ何も始まりません。そして出会っただけではなく、2人の同意なくして正当な結婚はありえません。この同意は確かに若さ故の勢いや勘違いからのものかもしれませんが、それでも簡単に同意できるものではないでしょう。結婚が神さまの壮大な創造の業に参与するものであるということは、今の時代にあってもとても大切な考え方ではないかと思うのですが、いかがなものでしょうか。

ジューン・ブライドという言葉があるように、いのちの力強さを感じる新緑の季節に結婚式が行われるのはふさわしいことなのかもしれません。結婚する方々、もう既にしている方々が、その使命をしっかりと受け止め、神の恵みのうちに人生を送ることができますように。


月報6月号
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