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9月のメッセージ

月報 第520号

「ワールドユースデーという巡礼を終えて」

福島 一基 (カトリック成城教会主任司祭)

ワールドユースデー、すなわち世界青年の日(以下WYD)は1984年に当時の教皇であったヨハネ・パウロ二世の呼びかけで始まりました。毎年受難の主日(枝の主日)がこれに当たっているのですが、三年に一度世界大会が行われます。今年はその年にあたり、オーストラリアのシドニーにおいて7月14日から20日に開催され、私は100名を超える日本公式巡礼団の事務局員として、2005年に開催された前回のケルン大会に引き続き参加してまいりました。

全世界のカトリック教会に所属する若者たちに呼びかけた大会ですので、規模も世界レベルです。大会中シドニーの町はWYD一色に染まります。カトリックが少数派であり、その中でも青年層が少ないと言われている日本の信者にしてみれば、町を埋め尽くす各国の若い信者たちに驚くでしょう。自分たちの国旗を振りかざしながら「ベネディクト!」と教皇様の名前を叫びながら練り歩く若者たちは、国籍や言葉が違えど、皆同じカトリック教会の一員であるという連帯感を感じたはずではないでしょうか。

WYDのプログラムは聖週間になぞらえます。シドニー教区のペル枢機卿によるオープニングミサに始まり、各国の司教によるカテケージスとミサ、そして夜遅くまでコンサートや様々な祈りなどのフェスティバルが行われます。特に中心となるのは教皇様を迎える歓迎式典、金曜日に行われる十字架の道行、そして翌日は全員が一堂に介して行うWYDのミサ会場までの徒歩巡礼、会場での野宿、そして教皇様が司式するミサです。30万から50万の人が集まったといわれているミサは壮大です。エルサレムの片隅で、イエス様と12人の使徒たちではじめられた主の食卓が、こんな大規模なものになることを当時の誰も想像のつかなかったことでしょう。

この集まりにおいて「全世界に行って、すべての造られたものに福音を宣べ伝えなさい」というみことばが実現しているのは間違いのないことです。しかし今回のWYDのテーマであった「あなたがたの上に聖霊が降ると、あなたがたは力を受ける。そして、わたしの証人となる」という言葉を考えると、もちろんわたしを含め、シドニーを訪問した大規模な巡礼者がキリストを証ししていたかどうかは、後になってみないと分からないのかもしれません。ただ盛り上がるだけの集まりであれば、シドニーの人々にとってはとても迷惑なものです。そうした市民の皆さま、協力くださったボランティアの方々、そして若者たちを送りだした各国の教会の皆さまの霊的・物的支援の上にこの集いが行えたことを、まずすべての若者たちの心に刻んでもらいたいと願います。それは一人一人がキリストの証し人となるためなのです。

わたしの不在中、教会の皆さまには様々な迷惑をおかけしたことを深くお詫び申し上げます。また皆さまの祈りのおかげで日本巡礼団が無事帰国できたことも併せて感謝いたします。若い世代が自信と希望を持って福音を証しすることができるよう、わたしたちもまた福音を証しする使命を大切にしていきたいと、この巡礼を終えて心より願います。

月報9月号
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