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8月のメッセージ

月報 第519号

「つながっていたい、いつの日も・・・」

樋口 百合子 (入門講座講師)

ある日の新聞で、3歳で右目を、9歳で左目を失明し、その上14歳と18歳の時すべての音を奪われ、あのヘレン・ケラーの様な重い障害を持った青年の記事が目にとまりました。 彼が光も音もない暗黒の世界で一人何も出来ない中、何より打ちのめされたのは、人とのコミュニケーションが全く出来ない事だったと言います。その時、お母さんが点字タイプライターからの指点字を思いつき、母と子は指と指がふれあう指点字通訳でコミュニケーションを取り戻しました。盲ろうの孤独と絶望から希望へと再生した体験を、彼は「コミュニケーションでいのちを救われた事」というテーマの論文でみんなに訴えたという事でした。

今日の社会は人と人とのつながりより、機械に頼るコミュニケーションが多く、大変便利なのですが、一方で人と人とのふれあいが少なくなり、孤独で居場所のない寂しい人が増えているのが現実です。

私たちの教会は神様に呼ばれ、救い主キリストを信じて祈りを共にし、父なる神への信仰で結ばれている集いです。パウロは「あなた方はキリストの体であり、一人ひとりその部分なのです」と言います。しかし、実際は顔が違うように、育った環境、世代、性格、体力、能力など、それぞれが頂いているものが違うので、互いの違いを認め、補って必要の為に支えあうふれあいはなかなか持てません。どうしても自分の事が一番で、無関心に通りすぎてしまいがちです。キリストも2、3人がわたしの名によって集まっている所には、その中にわたしが居る、と言われます。いつも共にいて下さる神様への信頼と感謝をもって、みんな弱く、助けが必要なのに気づいた時、私たちをきっと変えて下さるのではないでしょうか。あの指と指のかすかなコミュニケーションが暗黒から希望へと変えられたのですから。

今、私は異なるいろいろな道から神を求めて来られる方、また、ある出会いからキリスト教に関心を持って教会の門をたたかれる方々と一緒に、救い主キリストを通して神様への道をたどり、分かち合っています。

私たちがぶどうの木であるイエス・キリストのもとに集い、その枝の様につながっていたら、よろこびの便りである福音は、きっと多くの人々の心に届くのでは、と感じるこの頃です。

月報8月号
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