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4月のメッセージ

月報 第515号

「さようなら」

ブランビッラスカ・フェルッチョ (カトリック・ミラノ外国宣教会日本管区長)

イタリア語で「さようなら」という言葉は、「アッディオ」といいます。「アッディオ」というのは、「私は神に皆のことを捧げる」という意味です。ですから、ミラノ外国宣教会の本部(多摩)へ行く前に、信者の皆さんにこの言葉を贈ります。皆さん、「アッディオ」。

また、「アッディオ」だけでなく、「ありがとう」という感謝の言葉も贈ります。成城教会の信者の皆さんのご親切は本当にありがたいと思っています。移動する時、荷物と一緒に必ず、このありがたい気持も持って行きます。

さて、この3年間感じたことは何でしょうか。まず成城教会の信者の皆さんをはじめ、教会運営委員のご協力のおかげで、いろいろなことができたと思います。本当にありがとうございました。特に教会にいらっしゃることができない信者の皆さんに感謝の言葉を伝えたいと思います。その信者さん達は、病気で、教会に来られないのですが、御自宅、病院、老人ホームで、教会のために祈っていらっしゃいます。本当は、私は聖書のマルタではなく、聖書のマリアと同じように、病気の方から話を聞かせていただいた時、その方々の信仰だけではなく、自分の信仰も強くなりました。来週からミラノ宣教会の本部(多摩)に異動することになりました。この間何回も信者さんから同じ質問をされました。「神父様、本部に行ったら、寂しくなりますか」。どうでしょう。寂しいことではないですけど、成城教会から離れるのは、簡単ではないと思います。しかし、神父の仕事は好きな教会を選ぶことではなく、どこでも、教会のために働くことです。

イタリア語で、有名な諺があります。「出発、異動するのは、いつも死ぬのと同じです」。なぜなら、身近な世界から離れて、全く知らない世界に入るからです。生まれたばかりの子供と同じように、最初から習わなければいけません。これはだれにとっても難しいことだと思います。

この3年間、毎日数多くの貴重な経験をさせていただきました。私にとっては大変有意義な時間でした。成城教会の信者の皆さんの活動はとても素晴らしいと思います。

しかし、これからは、今よりもっとお互いに愛することが大事だということを分かってほしいと思います。教会の中で一人ひとりが個性を持っていますし、それぞれが好きな人といっしょに活動しますが、教会の心は一つだと思います。ですから、教会の中でも、大切なことは、立派な組織にするだけではなく、教会の全員と愛を分かち合うことです。

先日信徒総会のときにお話しましたが、異動の発表をした後で皆にこう言われました。「3年間でしたが、いろいろなことを変えて下さいました」。私としては変えた訳ではなく、ただ少し普通の状態に戻しただけです。私がいつも言うことですが、教会は一つです。一つになってはじめて福音宣教ができるのです。教会は気が合う人のグループだけのものであってはなりません。2000人の信者のうち、たった一人でも孤独を感じる人がいれば、そこはもはや教会ではないかもしれません。

イエス・キリストは弟子達とお別れになる前にこう言われました。「わたしは彼らを世に遣わしました」。イエスさまは弟子達と共に信者さんをも世にお遣わしになりました。教会の活動は信者さんのためだけではなく、この世にいる全ての人のためです。信仰は個人的なことになったり、つまり自分の教会のためだけのことになったりしたら、信者さんの心は豊かにならないと思います。逆に、教会の信者さんが自分の信仰をこの世に広めれば、教会と世の中には喜びがあふれると思います。

私の祈りは、成城教会の信者の皆さんも自分の信仰を日常生活の中で具現化することを願う、そのような祈りです。

月報4月号
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