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ルルドで見た奇跡について カトリック医師の立場から

年間第12主日

2009年06月21日
講師:森口 幸雄先生(南リオグランデ カトリック大学 老年医学研究所 大学院教授)

6月21日、参加者全員による聖母マリアへの祈りで講演会が始まりました。まず、カトリック医師会名誉会長の竹内正也先生が、森口先生について詳しくご紹介してくださいました。

 お話は、先生が3歳の時にお母様から頼まれたお祈りの事から始まりました。まだ何もわからない先生に対して「教会から出て行ってしまった神父様とシスターが、教会に戻られるように祈りなさい」とお母様が頼まれたそうです。先生は、言われた通りその後30年近く祈られたそうです。

 昭和31年、ミラノ大学に留学中の先生は、友人に頼まれてルルドへの巡礼列車に病人の介護のため同乗しました。2月の寒い中ルルドに到着され、夜6時からローソク行列に参列したそうです。約4000人が参列していました。その行列の中、隣にいた方からフランス語で「中国の方ですか」と尋ねられました。先生が、「日本人です」と答えると隣の方は日本語でご自分も日本人であることを告げられ、話が弾みました。その中で、先生の出身教会やお母様のことを聞かれたとき、1つ目の奇跡が起こりました。その方は、先生が30年近くお祈りされていた、その神父だったのです。神父は、罪の償いとしてルルドの修道会で働いていたそうです。ずっとお祈りしていた神父が教会に戻られ、再会できたことに感激し、感謝したそうです。

 ルルドからの帰りの列車で2つ目の奇跡が起こりました。18歳の小児麻痺の少女が、列車のベッドから立ち上がり先生の方に歩いてくるではありませんか。彼女の障がいは重度で、食事も独りで出来ない少女でした。先生は、少女に「何かルルドでお祈りをしたの?」と聞いたそうです。少女は、「神様、私は治らないことをよく知っています。私はどうでもいいですから、世界中で一番可哀そうな私のお母さんを幸せにしてください」と祈ったそうです。祈りの後、急に体が楽になり奇跡が起きたのです。先生は、少女を通して神様から祈りとは何かを学んだそうです。「私たちは、自分に対して目に見えるものを祈る。しかし、自分中心ではなく愛を持って他人中心に祈れば、必ず祈りは聞き入れられる」と話を結ばれました。

 お話の後、聴衆の中から「先生は、医師として奇跡を認められますか?」という質問がでました。先生は、次のようにお答えになりました。「私たちは、毎日奇跡を経験している。自分の心臓が動くこと、意識とは関係なく呼吸ができていること。これらのメカニズムは、大学でも勉強したし、研究されている。しかし、そのもとは何もわかっていない。地球が太陽の周りを規則正しくまわっていることや月が地球の周りを規則正しくまわっているという結果は、研究されているが、それがどうして、どのように与えられているのかはわからない。これも奇跡です」とお答えになりました。「私たちは信仰に基づいてこそこれらの奇跡を理解できるのです」というお言葉で話を結ばれました。


  • 講演中の森口先生(1)
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  • 講演中の森口先生(2)
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